簡単ではなく、 - 東北空手道場
「今日はこんな技をやってみよう!」「先生、それどんな技?」「簡単だから、心配しないで。」こんな感じの会話を稽古中にしてしまう時があります。後で気づくのですが、「簡単」と言ってしまいます。でも、「簡単」はあまり使ってはいけないのです。簡単かどうかは教える側(できる人)の感覚であって、特に初めて習う人にとっては簡単かどうかなんて分かりません。教える側が簡単と言ってしまうと、真面目な人程できなかった時にショックを受けると思います。また、「簡単だからやってみよう!」は「難しいからやらなくて良い。」となる可能性もあります。考え過ぎかもしれません。でも、実際に「難しくて、できないからやりたくない。」と言う声を聞くことがあります。「簡単」の変わりに使う言葉は何か良いというと「大事」が良いと思います。「簡単か簡単ではないか」ではなく、「大事か大事ではないか」を判断の基準にして欲しいです。そして、後々は「大事だから難しくても頑張ろう!」となって欲しいです。慣れてしまった事は簡単には変えられないかもしれませんが、大事な事なので気をつけていきたいです。
コラム筆者・東北空手道場 松本隼也
「勇は優から」「自分を信じる」「やりきる」。この3つの道場訓にしています。なにもないひとりの「人間」として稽古する。シンプルですが、究極のセルフケアを実践する場になれるよう心がけた指導を目指しています。
仙台市太白区長町5-2-1 伊藤まるげんビル3F
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