お互い様 - 東北空手道場
空手に限らず、段位を上げる時に「今度の審査で合格して、初段を取る」
という言い方を良くしますが、これは間違いです。正しくは「今度の審査で合格して、初段をいただく」です。つまり、段位はメダルやトロフィーなどと違い「とる」のではなく「もらう
」ものです。道場生が稽古に身が入らない時に「黒帯が欲しかったら、自分で買ってくれば?
試験を受けなくても、黒帯を着けられるよ。」と言います。でも、今のところはそれをやった道場生はいません。当然、違いが分かっているのでしょう。日々の稽古をしっかり行い、審査員(主に先生)に認めて「もらう」から黒帯の価値があるということを。という事は、先生は毎日が審査を受けているとも言えます。先生も生徒に認めてもらわないと先生ではないからです。「私は先生だ」と言うのは誰でもできます。ですが、そこに誰も付いてきてくれなければ…。「この先生から教えてもらいたい」と、思われないといけないです。子供の頃、大人になったらテスト(審査)から開放されると思ったのですが…。明日の審査も頑張ろうっと。
コラム筆者・東北空手道場 松本隼也
「勇は優から」「自分を信じる」「やりきる」。この3つの道場訓にしています。なにもないひとりの「人間」として稽古する。シンプルですが、究極のセルフケアを実践する場になれるよう心がけた指導を目指しています。
仙台市太白区長町5-2-1 伊藤まるげんビル3F
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