日々の積み重ね - 仙臺流 疊草山会
今年の訓練学校においての実技指導もあっという間に終了。
振り返ると、畳科は入校生がおらず、3年生が2人、2年生が1人の計3人で2020年がスタート。
技術を少しずつ、ゆっくりと身につけていく2年生と
2級畳製作技能士の試験合格を目指し訓練に励む3年生。
モチベーションは違えど、良い畳を作ろうという志は同じ。
そんな中で、9月に予定されていた技能検定試験は新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止。
【やるせない】と【仕方ない】が入り混じったと思う。
少しペースダウンしたが、来年の試験に向けて今よりもっと良い畳を製作して合格する事を約束し3年生はギアを入れ直した。
ひとつ言える事は、一朝一夕で身につく技術は無い。
毎日鍛錬しては課題を見つけ、上達の道を探るべくまた鍛錬。
日々の積み重ねが大切なのだ。
生徒への言葉が、自分への戒めでもあったりする。
自問自答を繰り返し、そこから生まれる自分だけの感覚を身につけるために、今日も畳と向き合う。
来年は平穏な日々が戻ってくることを願っています。
コラム筆者・仙臺流 疊草山会 有限会社コニシ小西畳工店・小西 康博
畳製作の技能は代々受け継がれ今日に至り、国内では主に関東式と関西式の二つに分かれております。そんな中宮城でひっそりと伝わってきた仙臺流。親方達が他所に負けじと磨かれてきた技。私達はそんな心意気を継承して行こうと、「仙臺流 草山会」を立ち上げ活動を始めました。
◇佐々木畳工業・佐々木 崇
宮城県加美郡加美町西町47
◇齋藤畳店・齋藤 直人
宮城県柴田郡大河原町字新南28-4
◇畳屋清兵衛・矢作 伸寿
山形県尾花沢市荻袋750
◇有限会社コニシ小西畳工店・小西 康博
宮城県仙台市泉区天神沢1丁目16-51
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