マダムTの手みやげ論

4月、新年度が始まりました。 

入園・入学、就職に人事異動・・・とこの時期ならではの行事が集中する季節、 心をこめた手土産で、お祝いや感謝の気持ちを伝えたいものです。

 春はさまざまな花が咲き乱れます。
その中でも桜は特別。
小さなつぼみから満開を迎え、 わずか数日で儚く散っていくさまを美しいと感じるのは、日本人ならではの感覚のように 思います。 桜をモチーフにしたスイーツも、洋菓子、和菓子のジャンルを超えて、様々なものが出て います。

中でも私のおすすめは、見た目にも美しくその繊細さが際立つ和菓子の数々。
 桜を象徴する和菓子と言えば「桜餅」。
桜の葉のしょっぱさと餅の甘さのバランスが絶妙 な生菓子です。
最近はこの桜餅をアレンジして求肥を使ったものや、桜の花びらを加工し てゼリー状に仕上げたものなど、日持ちがするものも多く、ピンクを基調にした色合いは 、この時期のご挨拶にはぴったり。
箱を開けた途端に広がる幸せな気分と、和菓子のもつ 上品な味わいが、日常の忙しさをほんの一瞬、心豊かで幸せな時間にしてくれます。

 この春の新しい出会いが、人生に実りあるものとなりますように。
 手土産力を最大限に発揮して、素敵なご縁を広げましょう。

コラム筆者・マダムT

贈る・贈られる機会が多く、「手みやげ」に精通した「手みやげマイスター」。
一度話しだしたら止まらない、彼女の情熱をご堪能あれ！