まつりのあと - イタリーさとう
仙台七夕まつりが終わった。期間中に最もときめきながらシャッターを切ったのは、七夕飾りが搬出されていく風景だった。人々の願いや祈りを届け、役目を終えた七夕飾りが作業員により運ばれていく。まるで遊び疲れた子どもが母親におぶされてぐったり寝ているように。その姿がとても愛おしく見え、何枚も写真に記録した。祭りのような特別な日だからこそ、裏側に潜む誰も気にしていない景色を探したくなる。そこに私がときめきを抱く人間模様や、物語があるはずだから。
コラム筆者・イタリーさとう
仙台市生まれ。会社員兼ファトグラファー。お笑いの舞台に1度だけ立ったときの芸名を名乗り続けている幽霊芸人。地元宮城の魅力を言葉と写真で伝える。
Instagram:@italy_sato
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