丑の日 - 白雪

皆さま今年は美味しい鰻に出会えたでしょうか。当ても無く長く勤めていた店を上がった私が一時期お世話になったのが鰻屋「開盛庵」。鰻は懐石の中では夏の一時期に登場するくらいのものだったので 丑の日前に数十本も捌くなんて事は初めての経験、なんとかなるだろうとは甘い考えでして…筋肉の塊の鰻、角度を少しでも誤れば包丁がはいらない、どころか、掴ませてももらえない笑。しかし職人ともなると掴んだだけで鰻は観念するから摩訶不思議。私といえば家に帰ると両腕が痺れて動かない始末…最後はご厚意で焼きまでやらせて頂き感謝。暗中模索〜白雪開店までの不毛の時代を乗り越えさせてもらった鰻には、それはそれは大きな恩があるので「丑の日」は感慨一入なのです。


コラム筆者・白雪

伊達の殿様が米沢より岩出山、仙台と移転に伴いできた御譜代町。その一つ、大町に店を構える居酒屋。屋号は「白雪」ざっくり二代目の田舎板前でございます。

仙台市青葉区大町2丁目6−17 HALBLD.1F 

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余談Lab

宮城・東北(少しその他)にいる「おもしろい人」たちにフォーカスした、フリーペーパー「余談Lab」。ここは、その余談Labのウェブ版。フリーペーパーという限られたスペースで語りつくせなかった余談を掲載。