ジャムおじさんとバタコさん - 阿部碧依

コンビニに売っている冷凍ブルーベリーを使って、ジャムを作った。ちっこくて丸いブルーベリーたちを小鍋に投入し、適量のレモン汁と大量のお砂糖を入れてグツグツ煮る。たったそれだけで、小気味悪い色をしたブルーベリージャムが出来あがる。父親に食べてもらったら、美味しいと言って食べてくれた。年配の男性がジャムを食べる=ジャムおじさんだなと思った。ジャムを作って、それを身近な男性に食してもらい、ジャムおじさんを生み出す。これこそがジャム作りの醍醐味ではないだろうか。次回は難度の高いバターを作って(牛を飼うところから始める)、母親に食べてもらおうと思う。そう、バタコさんを生み出すためだ。出でよ、バタコ!


コラム筆者・阿部碧依

1997年宮城県女川町生まれ。ガールズバンド・THE ARNOLDSでギターボーカルとカリンバを担当。島崎和歌子のようなパワフルで健康的な女性に憧れているため、毎朝庭の野草に元気よく挨拶をしている。

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余談Lab

宮城・東北(少しその他)にいる「おもしろい人」たちにフォーカスした、フリーペーパー「余談Lab」。ここは、その余談Labのウェブ版。フリーペーパーという限られたスペースで語りつくせなかった余談を掲載。