好き嫌いとおうちのご飯 - 紫山のごはん会 佐藤千夏
子供の頃好き嫌いが激しかった私。野菜はキャベツの千切りくらいしか食べられなかったのですが、自炊をきっかけにほぼ全て克服しました。
今は何でも食べられます。でも「嫌な味」の記憶も残っているようで、「あ、これ嫌な味がある」と思うと子供もそれを残したりします。嫌な理由がわかってしまうと食べ残しもまあ仕方ないか、と思ってしまう私です。
子供の好き嫌いに悩んでいるママたち、とても多いのですが、いくつかのポイントを押さえておけば、大人になるまでに大体は克服できるんじゃないかと私は思っています。
一概に結論は出せませんが、家でママたちが作る食事が影響していることは確かのように感じます。
下手、とは言ってませんよ!それに手をかけなくちゃダメとも思っていません。
ただ、選び方や料理の仕方に癖や傾向がそれぞれあって、それが影響していたりすることもあるようなのです。いつもより小さく切ったり少しだけ茹で時間を延ばしたら食べられるようになった、という話しもあったりして、料理教室の雑談の中で解決策を見つける方が少なくありません。
一番NGなのは、嫌いというからと言って食べさせない、料理に入れないことだと思います。まず間違いなく、大人になっても食べられません。
それを回避するために、私はいつもスープやお味噌汁を作りました。嫌いな食材は細かくしたりひき肉に隠したり。嫌いだからと残しても、スープなら味が溶け出しているので、気づかないうちに少しずつ慣れていくのです。薄味にして化学調味料が入ったものは入れないのがポイントのひとつ。
具沢山の汁物は栄養豊富で家庭料理ならではの味。これからの季節、ぜひたっぷり作って毎日食べて欲しいと思います。「紫山のごはん会」でもそんな家庭の味を共有しています。
コラム筆者・紫山のごはん会
佐藤 千夏 自宅で料理教室16年。家の外では商品開発やレシピ開発の専門家として東奔西走中。食べ物がもつ「ちから」を使って幸せな時間をたくさん共有したいと思っています。昨年11月には北仙台に教室やイベントを行うスタジオ「紫山のごはん会 分室」がOPENしました。
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