「夜の絵」村山亜土、柚木沙弥郎 - 青と夜ノ空
貧しくても、とにかく夜の絵を描くことを追求した絵描きの物語。この本を読んで、絵描きは本当に幸せだったのかと思いを巡らしました。周りから見たら不幸だと思われたとしても、結局のところ本人にしかわからないこと。せつなく、そしてある意味、希望に満ちた美しい物語です。児童劇作家・村山亜土さんの文章とともに、染色家・柚木沙弥郎さんの布コラージュの作品から絵描きの心情が伝わってきます。
コラム筆者・青と夜ノ空 中村克子
東京・吉祥寺にて衣食住を中心とした本(新刊・古本)を扱う本屋の店主。人と人をつなぐ風通しのいい店を目指しています。
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