到着 - 東大温泉サークルOKR(おける)
鳴子温泉駅を出て、こけしのポールの頭をなでながらゆるやかな坂を上る。温泉街の非日常ながらどこか懐かしい街並みにやすらぎつつ5分と少し歩くと、共同浴場「滝の湯」がある。脱衣所から浴室に移ると、高いところにある湯口からまさに滝のように流れ落ちる源泉がまっさきに目を引く。差し込む陽の光に照らされた湯気と青白いお湯が板張りに映える。深い浴槽に肩までつかり、肺いっぱいに硫黄の香りを吸い込み、ドボドボと響く音に耳をふさがれて、頭の中体の中すべて生まれ変わるようだ。(東京大学理科二類2年 野坂柚奈)
コラム筆者・東大温泉サークル OKR(おける)
温泉好きが集まる「温泉と真剣に向き合うサークル」です。大崎市の東鳴子温泉と連携して、新しい温泉旅を提案中。「鳴子ワカモノ湯治」を体験できる学生限定ツアーは、参加者募集中です。
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