藁にもすがる想い - 仙臺流 疊草山会
畳。
皆さん、一度は座ったことがあるかと思います。
「香りいいよね」とか「匂いが好き」と言った声をよく聞きます。畳職人として、お客さんにそう喜んでもらえる事は嬉しいことですが、でもそれは畳の表面に見えるい草の部分の感想。
え?畳ってい草で出来てるんじゃないの⁈ってよく言われますが、実は畳の中って別な素材。
そんな畳の中身のお話をちょっとずつしていきたいと思います。
日本人の主食といえば、お米。
毎年秋になるとたわわに実った稲を刈る、稲穂からお米を取りその残りが稲藁。
畳の中ってそう、藁でできているんですよ
畳一枚の重量は30Kg前後その内表面のい草は2〜3Kgほど、残りのほとんどが藁の重量。
実に全体の8割が藁って、意外と驚き。
いつも見えないが、縁の下の力持ち
そして、なんでも中身が大事。
畳って色々考えさせられます。
コラム筆者・仙臺流 疊草山会 佐々木畳工業 佐々木 崇
畳製作の技能は代々受け継がれ今日に至り、国内では主に関東式と関西式の二つに分かれております。そんな中宮城でひっそりと伝わってきた仙臺流。親方達が他所に負けじと磨かれてきた技。私達はそんな心意気を継承して行こうと、「仙臺流 草山会」を立ち上げ活動を始めました。
◇佐々木畳工業・佐々木 崇
宮城県加美郡加美町西町47
◇齋藤畳店・齋藤 直人
宮城県柴田郡大河原町字新南28-4
◇畳屋清兵衛・矢作 伸寿
山形県尾花沢市荻袋750
◇有限会社コニシ小西畳工店・小西 康博
宮城県仙台市泉区天神沢1丁目16-51
0コメント