「どこにでもあるどこかになる前に。」藤井聡子 - 青と夜ノ空
グイグイと読み進むことができたこの本。東京で雑誌編集の仕事に就き、その後、故郷の富山に戻って家業の薬局を手伝いながら、ミニコミ誌などのライター業をする藤井聡子さんのエッセイ。自分が夢見ていたのと違う現実。その現実と自分なりの折り合いのつけ方を模索する藤井さんの姿が、読む側にもヒシヒシと伝わってきます。“身の丈に合ったやり方で富山と向き合うことにした。”という言葉が心に残ります。
コラム筆者・青と夜ノ空 中村克子
東京・吉祥寺にて衣食住を中心とした本(新刊・古本)を扱う本屋の店主。人と人をつなぐ風通しのいい店を目指しています。
0コメント