凍頂烏龍茶は花粉症に効くのか? - YAGUI
花粉症の人にはつらい季節になりました。毎年この時期になると決まっていただくのが「花粉症に効く烏龍茶はありますか?」というご質問です。あくまでも私個人の見解ですが結論からいうと、「効くかもしれないし、効かないかもしれない」。これまたムズムズなお答え。パッとしなくてすみません。。花粉症に良い台湾茶として知られている凍頂烏龍茶ですが、それは原料品種である「青心烏龍」に含まれるメチル化カテキンの抗アレルギー作用に注目されているため。つまりメチル化カテキンが多く含まれているお茶が花粉症の症状緩和に期待されているのです。ただしこの凍頂烏龍茶という名前は「凍頂」という場所で作られているお茶ですよという意味。わかりやすく言えば、喜多方ラーメンや佐世保バーガー盛岡冷麺などと同じ感じです。つまりは、その地域で作られたお茶ということなので「青心烏龍」以外の品種で作られたお茶もたくさんあります。そうなると、「凍頂烏龍茶だけが花粉症に効く!」というのは少し乱暴なのでは?というのが私の思うところです。ようは、効果にばかり目をむけてしまってはお茶そのものの楽しみが見えなくなってしまうのはあまりにも残念すぎる。「これで効いたらもうけもん!」ぐらいの感じでおいしくお茶をたのしんでくださいね。
コラム筆者・YAGUI(ヤグイ)
中国国家茶藝師。イベント出店やワークショップを通して、台湾茶や中国茶の愉しみをお伝えすべく活動中。
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