「初心だけでなく初身も」 - 東北空手道場
1枚の白い紙があるとします。そこに黒の鉛筆で小さい黒丸を書きましょう。すると当然ですが、白地の中に黒丸がまるので、非常に目立ちます。そしてその後、少しずつ紙を鉛筆で塗って行きましょう。9割位塗れたら一度止めて紙を見て見ましょう。今度は白い部分が目立つと思います。物事を覚えたり、身につけたりする時のことです。最初はできないことが多く、できた事が少ないですから「白地の小さい黒丸」のように、そこがクローズアップされやすいです。その後、稽古を重ねる事によって、できる事が増えていきます。つまり、覚えた「黒く塗られた部分」が増えていくのですが、そうすると「白地」の部分である、できない(できてない)部分が目立ってきます。やればやる程、できない部分が目立ってきます。もう少しで目標が達成できるのに、途中で諦めてしまう人はここに目が行きやすいのでは無いか?と思います。「初身忘るべからず」です。最初からできていたような気がしますが、何もできてません。今できているのは、稽古をしてきたからです。稽古をすれば時間はかかってもできるようになります。そう思えば、もうひと頑張りできると思います。そうそう、「簡単に全部塗れた!」という人はもう一回確認してみましょう。結構、色ムラがあると思いますよ。
コラム筆者・東北空手道場 松本隼也
「勇は優から」「自分を信じる」「やりきる」。この3つの道場訓にしています。なにもないひとりの「人間」として稽古する。シンプルですが、究極のセルフケアを実践する場になれるよう心がけた指導を目指しています。
仙台市太白区長町5-2-1 伊藤まるげんビル3F
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