甘鯛 - 白雪

仕事柄、「人生の最後に食べたいもの」の質問を受けることもしばしば…。その度に思いめぐらせ、辿り着くのは「甘鯛の一夜干し」とご飯と味噌汁。甘鯛は日本海側や太平洋側の南方でよくとれる魚で「おきつだい」「ぐじ」という呼び名も有名。身に抱えている水分が多い魚なので、うすく塩をしたり、干してあげると旨味と風味がぐっと増して美味。じっくり火を通し焼き上げたその身を噛み締めると、我が家の法要で食べた斉州島の甘鯛が思い出と共に頭と体を駆け巡り、泣きたくなる程。甘鯛は私にとって「美味しくて大好き」と共に「大切な魚」なのです。



コラム筆者・白雪

伊達の殿様が米沢より岩出山、仙台と移転に伴いできた御譜代町。その一つ、大町に店を構える居酒屋。屋号は「白雪」ざっくり二代目の田舎板前でございます。

仙台市青葉区大町2丁目6−17 HALBLD.1F

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余談Lab

宮城・東北(少しその他)にいる「おもしろい人」たちにフォーカスした、フリーペーパー「余談Lab」。ここは、その余談Labのウェブ版。フリーペーパーという限られたスペースで語りつくせなかった余談を掲載。