「風と双眼鏡、膝掛け毛布」梨木香歩 - ペンギン文庫
季節の移ろいを自然の中に身を置き体感する。当たり前のように身体に取り入れていた空気が変わった。様々なことはかけがえのないものだと指をくわえて悔やむより、新しい時代に向け少し想像してみる。
想像の旅に出かける今に、ピッタリの本ではないかと思う。
地名から想起されたこの旅は、名前の由来からそこで暮らす人の営みや分かち難いそれぞれの土地の記憶から時間の旅へ出る。
これから私は双眼鏡で何を探し何を見つめるのか、思いを馳せながら探究心を持ち続けたい。
コラム筆者・移動本屋 ペンギン文庫
仙台を拠点に写真や美術、文芸、詩などの新刊書を中心としたラインナップで、 行く先々に合わせて本をセレクトし。 様々な土地で本屋を開く。 土地と土地を紡いで本と本屋の可能性を探す移動式本屋です。
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