包丁 - 白雪
兄弟子が上がるとなると始まる包丁争奪戦。自分も散々もらってきたのであげないわけにもいかず、自分で買った包丁はほぼ無くなるのが常。形見の包丁や、お祝いでもらった包丁。「女には気をつけろ」と含み笑いと共にまわってきた出刃庖丁。「妖刀」「ドス」と言われる類まで。包丁一本でも語りつくせぬ物語。歯がつかないのではというところまで使い込み馴染ませもう一山。自分が旅立たせた包丁達は、まだ活躍しているのでしょうか。四月は旅立ちの季節。包丁は道を切り開く縁起物とも言われたり。贈り物にも◎ご縁が切れませんようにの願いを込めて、五円硬貨も忘れずに。
コラム筆者・白雪
伊達の殿様が米沢より岩出山、仙台と移転に伴いできた御譜代町。その一つ、大町に店を構える居酒屋。屋号は「白雪」ざっくり二代目の田舎板前でございます。
仙台市青葉区大町2丁目6−17 HALBLD.1F
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