松の手入れ - 庭や 藤野 芳徳
松の手入れは面白い。普段は五感のうち目に頼っていることがだいぶ多いが、このときばかりは手の感覚に集中して、手に強く当たってくる余計な枝をハサミで切っていく。そうすると流れの良い柔らかな枝ぶりが残る。その結果を目で見ている。昔の職人の諺に『 耳で見て目で聴け 』というのがあるが、大工しかり、良い仕事ができているときは大概良い音がしているという例えである。考えるとは別の感じる感覚はAIにもまだ習得できないであろう生き物の特技である。
コラム筆者・庭や 藤野 芳徳
庭や。 昔の知恵や暮らしから学び 自分の身近のそこらにある自然物の有効利用につなげていければと考えております。 古今東西問わず 良い感覚と知恵に出会いたいものです。
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