朝のお茶 - YAGUI
私が台湾にいた頃にお茶を教えていただいていた竹里館の黄さん。綺麗に整えられた1室で、毎朝同じようにシュンシュンとお湯を沸かし、丁寧に煎れたお茶を飲むのが日課。目的は茶葉と自分のコンディションの確認。毎日続けているからこそ、お茶と自分の標準を明確にできているという。私は、毎朝父が煎れてくれた茎茶を飲む。お茶を切らして違うメーカーに変わった時はもちろん、封を切ったばかりと残り僅かになった時では香りも味も明らかに違う。妙に濃い時は、父の気になるニュースがちょうどテレビでやっていて、湯のみに移すタイミングが遅れた時。自分の体調が悪い時は、なんだか苦味が強くて美味しくない。言葉以外のコミュニケーションがある、我が家の朝のたまり場です。
コラム筆者・YAGUI(ヤグイ)
中国国家茶藝師。イベント出店やワークショップを通して、台湾茶や中国茶の愉しみをお伝えすべく活動中。
https://www.instagram.com/yagui0720/
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